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税理士が相続案件を獲得する方法|紹介・Web集客・士業連携まで実践的な獲得戦略を解説

税理士が相続案件を獲得する方法

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「相続の依頼が一向に増えない」「紹介頼みの集客から脱却したい」「相続専門として差別化を図りたいが何から始めればよいかわからない」――こうした悩みを抱える税理士や会計事務所は少なくありません。

相続案件は高単価なスポット業務でありながら、その獲得には専門的な信頼構築とマーケティング設計が不可欠です。本記事では、相続案件の獲得に有効なWeb集客・紹介ネットワーク構築・セミナー活用・ブランド設計まで、実践的な戦略を体系的に解説します。

目次

1. 税理士にとって相続案件が重要な理由

相続税申告は高単価かつ希少なスポット案件

相続税申告報酬の相場は、相続財産総額の0.5〜1.5%が一般的です。たとえば財産総額が8,000万円の案件であれば、報酬は40〜120万円規模となります。顧問契約の月額顧問料(平均2〜5万円)と比較すると、1件あたりの単価は非常に高く、事務所の収益に大きく貢献します。

また、相続税申告には遺産分割協議書の内容確認・不動産や非上場株式等の財産評価・各種特例や控除の適用判断など、高度な専門知識と経験が求められます。そのため適切な対応ができる税理士が少なく、専門性を打ち出すことで競合と明確に差別化できる分野でもあります。

比較項目顧問契約(月額)相続税申告(スポット)
報酬相場2〜5万円/月財産総額の0.5〜1.5%
案件規模(目安)年間24〜60万円40〜200万円/件
継続性毎月安定収入単発・高単価
専門性の壁比較的低い高い(参入障壁あり)

超高齢化社会が生む相続案件の増加トレンド

日本は世界でも有数の超高齢化社会であり、毎年死亡者数は増加を続けています。相続税の申告件数は2015年の基礎控除引き下げ(「3,000万円+600万円×法定相続人数」への改正)以降、大幅に増加しました。かつては「11人に1人」しか相続税の申告が必要なかったのが、現在では「7〜8人に1人」が申告対象となっています。

この傾向は今後も続くと見込まれており、相続案件の市場規模は安定的に拡大しています。特に団塊の世代の相続が本格化する2030年前後に向けて、今のうちに相続案件の獲得基盤を整備しておくことが、税理士事務所の中長期的な収益戦略として極めて重要です。

相続案件を扱える税理士はまだ少ない

日本には約8万人の税理士が登録されていますが、相続税の申告件数は年間約15万件にとどまります。多くの税理士は法人税申告や記帳代行を主業務としており、相続税申告の実務経験を持つ税理士は相対的に少ないのが現状です。

これは税理士側にとっての大きなチャンスでもあります。相続に特化したポジションを確立し、適切に情報発信することで、競合の少ない市場で安定的に案件を獲得できる可能性があります。

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2. 相続案件の主な流入経路を把握する

紹介経由(既存顧客・他士業・金融機関)

相続案件の多くは、紹介経由で流入するのが伝統的なパターンです。既存の顧問先から「親族が亡くなった」と連絡を受けるケース、司法書士・行政書士・弁護士などの他士業から案件を振り分けてもらうケース、銀行や信用金庫の担当者が顧客を紹介するケースなどがあります。

紹介案件は初期の信頼度が高く、受任率も高い傾向にあります。ただし、紹介頼みの集客は安定性に欠けるため、複数の流入経路を組み合わせることが重要です。

Web検索経由(SEO・MEO)

インターネットが普及した現代では、相続を考えている人の多くが「相続税 相談」「〇〇市 相続税 税理士」などのキーワードで検索し、問い合わせ先を探します。適切なSEO対策を施したホームページや、Googleマップでの上位表示(MEO対策)を通じて、検索経由の問い合わせを安定的に獲得できます。

士業に相談する際の最初のリサーチ方法として「検索エンジンで公式サイトを検索する」と回答した人が半数以上を占めるというデータもあり、Web集客は相続案件獲得の主要チャネルとして欠かせません。

税理士紹介・マッチングサービス経由

「税理士ドットコム」「ミツモア」などの税理士紹介・比較サービスに掲載することで、すでに訪問者が集まっているプラットフォームを活用できます。登録が比較的容易で短期間での問い合わせが期待できる一方、他の税理士と価格で比較されやすいというデメリットもあります。自社ホームページでの集客と並行して補助的に活用するのが効果的です。

セミナー・イベント経由

相続・終活に関するセミナーや地域イベントへの参加・主催は、潜在的な相続案件の掘り起こしに有効です。「相続税がかかるかどうかよくわからない」という潜在層に対して直接アプローチできる点が強みです。銀行や保険会社と共催することで参加者数を増やし、信頼性を補完する効果もあります。

💡 4つの流入経路を把握しておこう
① 紹介経由(他士業・金融機関・既存顧客):受任率が高い反面、安定性に欠ける
② Web検索経由(SEO・MEO):中長期で安定した問い合わせを生む最重要チャネル
③ 税理士紹介サービス:短期の補完的活用に向いているが価格競争に注意
④ セミナー・イベント:潜在層の掘り起こしに有効・地域密着の信頼構築に貢献

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3. 相続案件獲得のためのWeb集客戦略

相続特化コンテンツによるSEO対策

ホームページのSEO対策において最も重要なのは、ターゲットとなる読者(相続に直面している個人)が検索するキーワードに対応したコンテンツを継続的に作成・更新することです。「相続税申告の流れ」「相続税の基礎控除とは」「小規模宅地等の特例の適用条件」「相続放棄の手続き」など、相続に関する疑問を解決するコンテンツをブログや記事として積み重ねることで、サイト全体の権威性を高め、検索上位表示につながります。

特に税務・法務はYMYL(Your Money or Your Life)領域に該当するため、Googleは専門性・権威性・信頼性を特に重視して評価します。税理士が執筆または監修している旨をコンテンツ内に明示することで、サイトの信頼性評価が高まり、SEOパフォーマンスの向上が期待できます。

狙うべき相続関連キーワードの選定

相続案件獲得に向けたキーワード選定では、競合が多いビッグキーワードだけでなく、より具体的なニーズを持った検索者を引き寄せる複合キーワード(ロングテールキーワード)を組み合わせることが効果的です。以下に主なキーワードの分類と例を示します。

キーワード種別具体例特徴
地域×業務系「〇〇市 相続税 税理士」「〇〇区 相続 無料相談」問い合わせ直結・地域密着
悩み・疑問系「相続税 いくらから」「相続税 申告 必要か」潜在層へのリーチ・認知拡大
財産タイプ系「土地 相続税 評価減額」「非上場株式 相続」高額案件を呼び込みやすい
生前対策系「相続税対策 生命保険」「生前贈与 節税」相続前からの関係構築に有効

MEO対策でエリア内の相続需要を取り込む

Googleビジネスプロフィール(旧Google マイビジネス)の最適化(MEO対策)は、地域密着型の相続案件獲得に特に効果的です。「〇〇市 相続税 税理士」「相続 無料相談 近く」などのキーワードで検索した際に、Googleマップの検索結果上部に事務所情報が表示されるよう整備することが重要です。

具体的には、ビジネス説明欄に相続対応の旨を記載し、事務所内外の写真を充実させ、口コミへの丁寧な返信を行い、Google投稿で相続関連の情報を定期的に発信することが評価向上につながります。口コミの増加はローカルSEO評価と直結しており、問い合わせ率の向上にも貢献します。

リスティング広告(Google広告)の活用

SEO対策は中長期的な集客基盤を構築するものですが、即効性が必要な場合はリスティング広告(Google広告)も有効です。「相続税 申告 税理士」「相続 無料相談」などのキーワードに入札することで、検索結果の上部に事務所サイトを表示させられます。

ただし、税理士業界のキーワードは入札単価が高く、費用対効果が合わないケースもあるため、ターゲットを明確に絞り、ランディングページ(LP)を最適化したうえで運用することが重要です。広告経由の問い合わせに対しては、初回対応の質と速度が受任率に大きく影響します。

💡 Web集客で押さえるべき3つの優先順位
優先度①:ホームページの相続特化コンテンツ整備(SEOの土台をつくる)
優先度②:Googleビジネスプロフィールの最適化(MEO対策・地域検索での露出)
優先度③:リスティング広告(短期的な問い合わせ獲得・LPとセットで運用)

相続案件に特化したWeb集客の具体的な戦略設計については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
税理士が相続案件をweb集客で獲得する方法|相続特化サイト戦略から問い合わせ増加まで完全解説

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4. 相続案件に強い紹介ネットワークの構築

司法書士・行政書士との連携が最重要

相続案件において最も強力な紹介ルートのひとつが、司法書士・行政書士との連携です。相続では相続登記(不動産の名義変更)が伴うケースが多く、司法書士は登記申請の専門家として必ず関与します。司法書士が登記手続きを担当し、税理士が相続税申告を担当するという役割分担は非常に自然な連携モデルです。

また、行政書士は遺産分割協議書の作成や相続手続き全般のサポートを行うことが多く、相続税申告が必要なケースでは税理士への紹介につながりやすい傾向があります。これらの士業との定期的な交流と相互紹介関係を構築することが、相続案件獲得の安定した基盤となります。

連携士業主な業務範囲紹介が発生しやすい場面
司法書士相続登記・不動産名義変更不動産を含む相続案件(ほぼ全件)
行政書士遺産分割協議書作成・相続手続き相続税申告が必要なケース
弁護士相続人間の紛争・遺産分割調停争族案件の解決後・申告業務の引き継ぎ
FP(ファイナンシャルプランナー)資産運用・生前対策提案生命保険活用・相続税対策相談時

銀行・信用金庫からの紹介ルートを開拓する

銀行や信用金庫は、取引先の相続発生時に税理士を紹介するケースがあります。特に、富裕層の顧客を多く抱える地方銀行や信用金庫の担当者とのパイプを持つことは、高額相続案件の獲得につながる可能性があります。定期的な情報提供や勉強会の共催など、金融機関との関係構築に継続的に取り組むことが重要です。

ただし、金融機関の担当者は異動があるため、特定の担当者だけに頼らず、複数の担当者や部署との関係を築いておくことが安定した紹介フローの維持に役立ちます。

保険会社・FPとの協業で相続前案件を獲得

生命保険は相続税対策として活用されることが多く、保険会社やファイナンシャルプランナー(FP)は生前対策を提案する場面で税理士を紹介することがあります。相続が発生する前の「生前対策」段階で関与できれば、実際の相続発生時にそのまま申告業務を受任できる可能性が高まります。

保険会社のFPや独立系FPとの勉強会開催や情報共有は、相続前案件の早期獲得に向けた有効な施策です。互いに顧客へのサービス価値を高める関係として位置づけることで、継続的な紹介関係が構築しやすくなります。

既存顧客からの紹介を仕組み化する

既存の顧問先に「税理士を探している知人・友人がいたら紹介してほしい」と伝えることは、最もコストがかからない集客方法のひとつです。特に顧問先に高齢の経営者や資産家がいる場合、相続案件への発展可能性は高まります。

紹介が発生しやすくなるよう、定期的な顧問先への相続関連情報の提供(ニュースレター・税制改正のお知らせなど)を通じて、相続を「自分ごと」として意識していただく仕掛けをつくることが重要です。日頃からの関係構築と情報発信が、自然な紹介フローを生み出す土台となります。

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5. セミナー・地域活動による潜在顧客の掘り起こし

相続・終活セミナーを主催・共催する

相続・終活に関するセミナーを開催することは、これまで接触機会のなかった潜在層に直接アプローチできる効果的な集客方法です。「相続税ってどれくらいかかるの?」「自分の家族が亡くなったら何をすればいい?」といった、一般の方が感じる素朴な疑問に答える内容にすることで、参加ハードルを下げることができます。

セミナー後に個別相談の場を設けることで、問い合わせや受任につなげる導線を確保することも重要です。参加者全員に相続チェックリストや税額シミュレーション表などのノウハウ資料を配布すると、事務所の専門性に対する印象が高まります。

金融機関・自治体との共催でリーチを広げる

単独でのセミナー開催では集客に限界がある場合、銀行・信用金庫・保険会社・市区町村や商工会との共催を検討しましょう。既存の信頼ブランドを持つ機関と共催することで、参加者の信頼感を得やすくなり、集客力も高まります。

自治体が主催する「暮らしの相談会」や「終活フェア」への専門家として登壇することも、地域における認知度向上に有効です。地元の税理士として顔が見える関係づくりは、Web集客では得られにくい「人への信頼」を積み上げる有力な手段です。

YouTube・SNSで相続情報を継続発信する

YouTubeやX(旧Twitter)・Instagramなどを活用した情報発信は、幅広い層へのリーチとブランディングを両立できる施策です。「相続税申告の流れをわかりやすく解説」「相続税がかかる財産・かからない財産の違い」などの動画は、相続に関心を持ち始めた潜在顧客への認知拡大に効果的です。

SNS発信を継続することで「この先生に相談してみたい」という信頼感が醸成され、特に相続のような高単価・高関与の案件では受任の決め手になるケースもあります。最終的にはホームページへの誘導導線を設計し、問い合わせにつながる仕組みを整えることが重要です。

💡 セミナー集客を成功させる3つのポイント
① テーマを身近に:「うちには関係ない」と思わせない、生活に近い切り口で設定
② 共催で集客力UP:銀行・保険会社・自治体と連携し、既存の信頼ブランドを活用
③ 個別相談へ誘導:セミナー後の個別相談枠を確保し、受任への動線を設計する

セミナーを含む相続案件の集客チャネル選択や費用対効果の考え方については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
税理士が相続案件の集客を成功させる方法|チャネル選択・費用対効果・集客設計まで徹底解説

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6. 相続専門ブランドの構築と信頼設計

「相続に強い」をホームページで証明する

ホームページで「相続に強い」と謳うだけでは不十分です。見込み客が「本当に相続の専門家なのか」を判断できる具体的な根拠をサイト上に示す必要があります。申告実績件数(年間〇件・累計〇件など)、対応可能な財産の種類(不動産・非上場株式・海外資産など)、担当税理士の専門資格や経歴、相続に関するブログ記事・コラムの充実度などが、信頼を裏付ける要素になります。

また、「相続税専門」と「一般税務」を兼業している場合は、相続専門ページを独立させて専門性をアピールすることも効果的です。検索ユーザーの目線では「相続専門サイト」として見えることが、問い合わせへの心理的障壁を下げます。

申告実績・解決事例を具体的に公開する

「相続財産6,000万円の案件で土地の評価減を適用し、納税額を約300万円削減」といった具体的な解決事例をホームページに掲載することで、見込み客への安心感と専門性のアピールになります。個人情報の保護に配慮しながら、依頼者の属性(「60代・東京在住・不動産を含む相続」など)と解決内容を示すことで、「自分と似た状況の人が相談している」という共感を生み出せます。

事例の積み上げは長期的な信頼構築に不可欠な要素です。依頼を受けるたびに事例を蓄積し、定期的にホームページを更新することで、サイトの情報鮮度とSEO評価も高まります。

税理士プロフィールとE-E-A-T対策

Googleは税務・法務などYMYL領域のサイトに対し、専門性・権威性・信頼性・経験(E-E-A-T:Experience・Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness)を特に重視して評価します。担当税理士の顔写真・経歴・資格・相続に関する実績・執筆実績・講演実績などを詳細に記載したプロフィールページを整備することで、サイト全体のE-E-A-T評価を高め、SEOパフォーマンスの向上につながります。

プロフィールには「これまでの相続申告件数」「得意とする相続財産の種類」「対応可能な地域」なども記載しておくと、見込み客が「この税理士に自分の案件を相談できるか」を判断しやすくなり、問い合わせ率の向上に貢献します。

税理士事務所のブランド構築や信頼設計の全体戦略については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
税理士事務所のブランディング戦略完全ガイド|選ばれる事務所をつくるコンセプト設計から発信まで

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7. 問い合わせを受任につなげる相談設計

初回無料相談の設計と心理的ハードルを下げるコツ

相続は金額が大きく、専門家への相談に心理的なハードルを感じる方も多いです。「初回無料相談(60分)」「電話・オンライン相談可」「秘密厳守」などを明記することで、問い合わせへのハードルを大幅に下げることができます。また、「相続税がかかるかどうかわからない段階でも相談できる」という旨を伝えることで、ニーズの早い段階からの接触が可能になります。

初回相談は単なる受け身の対応ではなく、相続全体のスケジュールと必要な手続きを明示し、「この先生なら安心して任せられる」と感じていただくための設計が重要です。相談後に「本日ご確認いただいた内容のまとめ」をメールで送付することで、丁寧さと専門性を印象づけられます。

相談後のフォローアップで受任率を上げる

初回相談後に「ご検討いただけましたでしょうか」と連絡するフォローアップは受任率向上に有効ですが、押しつけがましくならないよう配慮が必要です。相談後のフォローでは、「申告期限(相続発生から10ヶ月以内)まで残り〇ヶ月です」という期限を伝えることで、早期決断の必要性を認識していただくことが大切です。

相談者の状況に合わせた個別対応ができるよう、CRMや問い合わせ管理ツールを活用して、各見込み客の状況・相談内容・フォローアップのタイミングを記録しておくことも受任率の改善に役立ちます。

料金体系の透明化が受任の決め手になる

「料金が不明確」という理由で問い合わせを躊躇する見込み客は少なくありません。ホームページ上で報酬体系の概算を公開すること(例:「基本報酬:相続財産総額の〇%〜」「加算報酬の発生条件」「消費税の扱い」など)は、見込み客の不安を解消し、問い合わせ・受任率の向上につながります。

相見積もりで選ばれるためにも、透明性の高い料金設計を対外的に示すことは有効な差別化施策です。報酬の安さだけを競うのではなく、「申告件数〇件の専門家だからこそ見つけられる節税ポイント」という価値訴求と組み合わせることで、価格競争に巻き込まれにくいポジションを確立できます。

💡 受任率を高める相談設計のチェックリスト
□ ホームページに初回無料相談の案内を目立つ場所に掲載している
□ 電話・オンライン・対面など複数の相談方法を用意している
□ 申告期限(10ヶ月)を相談者に明確に伝えている
□ 初回相談後に内容まとめメールを送付している
□ 報酬体系の概算をホームページ上で公開している

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8. 相続案件を顧問契約・次案件へ転換する戦略

相続完了後の資産管理・運用相談へ展開する

相続案件はスポット業務として完結しがちですが、申告完了後にそのまま終わりにするのは大きな機会損失です。相続によって資産(特に不動産や金融資産)を引き継いだ相続人には、「今後の資産管理・運用をどうするか」という新たな課題が生じます。

相続申告完了後に「相続後の資産管理について、ご必要であればご相談に応じます」と提案することで、継続的な関係構築のきっかけをつくることができます。特に、相続財産に賃貸不動産が含まれている場合は毎年の不動産所得確定申告が発生するため、自然な顧問契約への橋渡しが可能です。相続が縁となって長期顧問関係を結べるケースは想定以上に多く、積極的に提案することが事務所の安定収益につながります。

相続人への生前対策提案で次世代案件を獲得する

相続を経験した相続人は、「自分の資産を次世代にどう引き継ぐか」という課題を強く意識するようになります。このタイミングで生前対策(贈与・生命保険活用・遺言書作成支援・不動産の有効活用など)を提案することで、次の相続案件の早期獲得につなげられます。

親の相続を経験した50〜60代の相続人は、自身の相続対策に最も敏感な層であり、信頼関係が構築されている税理士への依頼意向が高まりやすいタイミングです。相続申告完了から半年後を目安にフォロー面談を設定するなど、具体的な接点設計を組み込むと効果的です。相続申告を「一度限りの取引」で終わらせず、「次世代まで続く関係のスタート」として設計することが、長期的な事務所成長の鍵となります。

相続案件を起点にした顧問契約化の提案方法

相続申告の過程で相続人が経営する会社の税務課題が浮かび上がることも少なくありません。「亡くなられた方が経営されていた会社の決算申告はどうされていますか?」「相続後の会社経営について、税務面でのサポートが必要であればご相談ください」といった提案は、法人顧問契約の獲得につながります。

また、相続申告を機に相続人が独立・起業するケースもあります。相続案件を単なる一時的な業務として完結させず、長期的な関係構築の出発点として設計することで、事務所全体の収益安定化に貢献します。

転換パターン提案タイミングポイント
不動産所得の確定申告顧問相続完了直後賃貸不動産がある場合は毎年の申告が発生
生前対策(贈与・保険)完了から半年後のフォロー「次世代への相続」への意識が高い時期
法人顧問契約相続人の会社経営課題が見えたとき相続手続き中の会話から課題を把握
起業・会社設立支援相続財産を活用した事業開始時資金面と税務の両面でサポートできる強みを活かす

相続案件を顧問契約へ転換し顧問先を増やす戦略については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
税理士が顧問先を増やす方法完全ガイド|準備から新規開拓・継続率向上まで実践できる集客戦略

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9. まとめ

税理士が相続案件を安定的に獲得するためには、Web集客・紹介ネットワーク・セミナー活用など複数の施策を組み合わせた戦略設計が不可欠です。まずはホームページの相続特化コンテンツ整備とMEO対策から着手し、中長期的なSEO資産を積み上げながら、司法書士・金融機関との紹介関係を並行して構築することが現実的なアプローチです。

相続専門ブランドを確立することで、価格競争に巻き込まれない安定した受任環境が整います。さらに本記事で解説した「相続案件から顧問契約への転換戦略」を実践することで、スポット業務に終わらせず、長期的な関係を育む集客の仕組みを構築できます。

相続市場は今後も拡大が予測されており、今のうちに集客基盤と専門ブランドを整備しておくことが、税理士事務所の中長期的な成長に直結します。相続案件の獲得や税理士事務所向けのWebマーケティング支援についてお悩みの際は、専門のコンサルタントへの相談をお勧めします。

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執筆者

弁護士。京都大学経済学部卒業、京都大学経営管理大学院修了(MBA)
旧司法試験合格、最高裁判所司法研修所を経て弁護士登録(日本弁護士連合会・東京弁護士会)。独立行政法人中小企業基盤整備機構では国際化支援アドバイザーとして活動。
㈱Camphor Tree において、医療分野・税理士など専門サービス業における、マーケティング・ブランディング・HP/LP 制作・SEO・コンテンツ設計など、集客から売上につながる戦略設計・実行支援を行う。

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