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「SAS外来のページを作ったのに患者さんが来ない」「集患に向けてどの施策から着手すればいいか優先順位が分からない」「既存のホームページにSAS情報を追加しているが、SEO的な効果がなかなか出ない」——こうした悩みをお持ちのクリニック院長・医療機関マーケ担当者は非常に多くいます。
SAS外来の集患が難しい根本的な理由は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という疾患名で検索する患者がほとんどいないことにあります。いびきや日中の強い眠気を「疲れているせい」と片付けてしまう患者は、自分がSASだと認識せずに受診行動を起こせないのです。しかし、日本には潜在患者が2,200万人以上いると推計されており、この未受診層への適切なアプローチで集患を劇的に改善できます。
本記事では、SAS外来に特化した集患戦略の全体像を「フェーズ別ロードマップ」から解説し、症状ページSEO・MEO・リスティング広告・専門サイト構築・オフライン連携・患者フォローまで、月30人以上の新患獲得を目指す実践的なノウハウを体系的にまとめました。
SAS外来の集患が他の診療科より難しい最大の理由は、「患者が自分の病気をSASと認識していない」という疾患認知ギャップにあります。SASの主な症状であるいびき・日中の眠気・起床時の頭痛・夜間頻尿などは、患者本人が「疲れているから」「年齢のせい」と捉えてしまいがちです。
実際、「睡眠時無呼吸症候群」というキーワードの月間検索数は2,000〜3,000件程度にとどまります。一方で「いびき うるさい」「日中 眠気 原因」「寝起き 頭痛 病院」「夜中 目が覚める」などの症状系キーワードの月間検索総量は2万件以上に及びます。つまり、SAS外来の集患において「疾患名キーワード」だけに頼った対策は的外れであり、患者が実際に使う「症状キーワード」に対応したコンテンツ・広告設計が不可欠です。
日本のSAS潜在患者数は、中等症以上で約900万人、軽症を含めると2,200万人超と推計されています(成人男性の約3〜7%、成人女性の約2〜5%)。ところが、実際にCPAP療法など何らかの治療を受けている患者数は65万人程度にとどまります。
この「潜在患者数2,200万人 vs 治療患者65万人」というギャップは、言い換えれば「適切なWebマーケティング施策で先手を打てば、大多数の未受診患者を取り込める大きなチャンスが存在する」ことを意味します。競合が少ない地方・郊外エリアではとりわけ顕著であり、今から取り組んだクリニックが地域内の「SAS外来の第一想起」を獲得できます。
ポイント:SAS外来は先行者利益を得やすい診療領域
美容医療・歯科などと異なり、SAS外来(保険診療)に特化したWebマーケティングを本格的に実施しているクリニックは全国的にまだ少数です。今から症状ページSEO・MEO・専門サイト構築に取り組むことで、地域内の検索結果を独占しやすい状況があります。集患投資のリターンが高い時期に積極的に行動することが、競合に差をつける最善策です。
疾患認知ギャップに対応する集患戦略のポイントは「SASと気づいていない患者を症状段階でキャッチし、SAS外来への受診につなげるフロー設計」です。具体的には次のような2段階のアプローチが有効です。
第1段階(認知喚起):「いびき」「日中の眠気」「寝起きの頭痛」などの症状キーワードで上位表示されるコンテンツ・広告を配信し、「もしかして睡眠時無呼吸症候群かも?」という気づきを提供する。
第2段階(受診誘導):症状記事・セルフチェック・診療フロー解説・費用案内などのコンテンツで「受診ハードルを下げ」、予約・問い合わせへ自然に誘導する。
この2段階フローを、「症状ページ」「LP(ランディングページ)」「MEO」「リスティング広告」それぞれで実装することが、SAS外来集患戦略の骨格をなします。
SAS外来の集患を始める段階として、まず既存のクリニックホームページ内にSAS関連コンテンツを追加することから着手します。これはコストが最も低く、即座に実施できる施策です。
| 施策 | 優先度 | 期待効果 | 目安期間 |
|---|---|---|---|
| SAS外来専用ページの新設(疾患解説・治療・費用・フロー) | 最高 | 指名検索での上位表示・初診CV獲得 | 〜1ヶ月 |
| Googleビジネスプロフィール(MEO)の最適化 | 最高 | ローカル検索での表示・地図集患 | 〜1週間 |
| 症状ページ1〜3種類(いびき・日中の眠気・起床時頭痛) | 高 | 症状系KWでのSEO流入開始 | 〜2ヶ月 |
| リスティング広告の開始(月20〜30万円・エリア×症状KW) | 高 | 即時の広告経由集患 | 〜1週間 |
| 医療広告ガイドライン準拠チェック | 最高 | 広告審査対応・コンプライアンス | 開始前必須 |
フェーズ1の目標は「月新患10人前後」の安定的な獲得です。既存ホームページへの追加施策と小規模リスティング広告の組み合わせで達成できるケースが多くあります。フェーズ1で集患の仕組みとデータ(どのKW・ページからCVが発生するか)を把握することがフェーズ2への移行条件になります。
月新患30人以上を目指すフェーズでは、既存ホームページの枠を超えた「SAS専門サイト」の構築と、より大規模な広告投資が必要になります。船井総合研究所の事例でも「月新患30名以上を目指す段階では、睡眠時無呼吸症候群だけに情報を絞った専門サイトの作成とリスティング広告の実施」が推奨されています。
| 施策 | 優先度 | 期待効果 | 目安期間 |
|---|---|---|---|
| SAS専門サイトの構築(独立ドメインまたはサブドメイン) | 最高 | SAS特化コンテンツの蓄積・SEO強化 | 〜3ヶ月 |
| 症状ページ全8種類の整備 | 高 | 症状系KWの全方位カバー | 〜3ヶ月 |
| リスティング広告予算の拡大(月30〜60万円) | 高 | 広告経由集患の増加 | 〜1ヶ月 |
| 健診機関・企業連携の開始(オフライン集患) | 中 | 産業保健ルートからの新規患者獲得 | 〜3ヶ月 |
| Googleレビュー獲得・口コミ強化 | 高 | MEO順位向上・信頼性強化 | 継続 |
地域内でSAS外来の「ブランド」を確立し、月新患50人以上を持続的に獲得するフェーズでは、Webマーケティングの最適化に加えて、口コミ・紹介患者・オフライン連携が集患の大きな柱になります。
フェーズ3では、既存患者のCPAP継続率を高め「患者満足度から生まれる自然な紹介」が集患の柱の一つになります。これが実現できると、広告費を増やさなくても集患数が増え続ける好循環が生まれます。
SAS外来のSEO集患において「症状ページ」が最も重要なコンテンツである理由は、SAS患者の検索行動にあります。SASを認識していない患者の多くは「いびき 治す」「日中 眠くて 仕事 できない」「寝ても疲れ 取れない 原因」のような症状や困りごとを検索します。この症状キーワードで自院のページが上位表示されれば、SASを認識していない潜在患者に「もしかしてSAS?」という気づきを与えることができます。
症状ページは疾患解説ページと異なり、「自分の症状に悩んでいる人」の検索意図に直接マッチします。そのため、ページを訪問したユーザーが「自分のことを書いてある」と感じる共感型コンテンツにすることが重要です。症状の説明→SASとの関連性の解説→セルフチェック→受診を促すCTAという流れでページを構成します。
SAS外来のSEO集患で優先的に作成すべき症状ページの8種類を以下に示します。船井総合研究所の事例でも「症状ページを8種類作成することで、毎月20名ほどのSAS新患獲得の一つの要素となった」とされています。
| 症状ページ | 対策キーワード例 | SASとの関連性 | 検索ボリューム傾向 |
|---|---|---|---|
| ①いびきページ | いびき 病院 / いびき 治す / いびき 原因 内科 | SASの最も多い主訴・家族から指摘されやすい | 大(月間数万件) |
| ②日中の眠気ページ | 日中 眠気 原因 / 会議 眠い / 運転中 眠気 危険 | SASの主症状。就労世代の悩みに刺さる | 大(月間数万件) |
| ③起床時の頭痛ページ | 朝 頭痛 / 寝起き 頭痛 / 目覚め 頭痛 内科 | 睡眠中の無呼吸による酸素不足が原因 | 中(月間数千件) |
| ④夜間頻尿ページ | 夜中 トイレ 何度も / 夜間 頻尿 原因 | SASの重要な随伴症状・高齢男性に多い | 中(月間数千件) |
| ⑤集中力低下ページ | 集中力 低下 原因 / 仕事 ミス 増えた | SAS由来の認知機能低下への訴求 | 中(月間数千件) |
| ⑥慢性的な疲労ページ | 疲れ 取れない / 寝ても 疲れる / 倦怠感 原因 | SASによる睡眠の質低下への訴求 | 大(月間数万件) |
| ⑦SAS×生活習慣病ページ | 高血圧 眠気 / 糖尿病 いびき / SAS 心臓 | 生活習慣病患者へのSAS合併症の啓発 | 中(月間数千件) |
| ⑧呼吸が止まるページ | 寝てる間 呼吸 止まる / いびき 息 止まる | 家族・パートナーからの指摘を受けた層 | 中(月間数千件) |
各症状ページは独立した1記事として制作し、ページ内に「SASセルフチェックリスト」「SAS外来での治療の流れ」「受診予約ボタン(CTA)」を必ず盛り込みます。症状を入口として疾患への関心を高め、自然に受診行動へ誘導する設計が集患効果を生みます。
症状ページで集患を成功させるためのコンテンツ設計の要点は以下の通りです。
①共感ファーストの書き出し:「毎朝、何度起きても疲れが取れないと感じていませんか?」のように、読者の状況を言語化した共感の書き出しで始める。これにより「自分のことが書いてある」と感じたユーザーが読み進めやすくなります。
②SASとの関連性の自然な橋渡し:症状の一般的な解説の後、「実はこの症状、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因のケースが多くあります」という形でSASとの関連を自然に提示します。押し付けがましくなく、「知らなかった」という発見を提供することが重要です。
③セルフチェックリストの設置:「あなたの症状はSASに当てはまりますか?」というセルフチェックを掲載し、読者に自分事として考えさせます。3項目以上当てはまる場合は受診を勧める形でCTAへ誘導します。
④放置リスクの適切な訴求:SASを放置した場合の高血圧・心疾患・交通事故リスクを医学的根拠に基づいて記載し、受診の緊急性を伝えます。ただし、過度に恐怖を煽る表現は医療広告ガイドライン上問題になるため、「リスクがあります」という表現にとどめます。
注意点:症状ページの医療広告ガイドライン注意点
症状ページのコンテンツも医療広告ガイドラインの適用対象です。「SASが必ず治ります」「いびきが絶対に改善されます」のような治癒断定表現や、「No.1の治療実績」のような比較優良表現は禁止されています。また、患者の体験談を掲載する場合は限定解除の要件(詳細情報の明示等)を満たす必要があります。コンテンツ制作後は必ずコンプライアンスチェックを実施しましょう。
SAS外来における症状ページのSEO戦略については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来のSEO対策完全ガイド|集患を最大化する実践戦略
「睡眠外来 ○○市」「いびき 外来 近く」などのローカル検索で自院が地図上の上位3件(ローカルパック)に表示されれば、検索ユーザーの大多数にリーチできます。MEO(Map Engine Optimization:マップエンジン最適化)は、このローカルパックへの掲載を目指す施策です。
MEOがSAS外来の集患において特に重要な理由は、「SAS外来 ○○市」「睡眠外来 近く」などのローカル検索では、SEOよりも先にMEOの結果(地図)が表示されるからです。つまり、優先度はSEO>MEOではなく、ローカル検索においてはMEO=最優先施策です。
SAS外来のGoogleビジネスプロフィールを最適化するための具体的なステップは、以下の通りです。
ローカルパックの掲載順位を決める主要な要素の一つが「口コミの数・評価点数・返信率」です。Googleレビューが充実していると、ユーザーの信頼感も高まり、クリック率(CTR)・来院転換率ともに向上します。
レビュー依頼の実践:受診した患者へのGoogleレビュー依頼は、診察後のLINEメッセージや院内のQRコードポスターを活用します。「ご感想をお聞かせください」という中立的な表現で依頼し、「良い口コミを書いてください」という誘導表現はGoogleポリシー違反になるため避けます。
レビューへの返信:全ての口コミ(良い評価も悪い評価も)に対して48時間以内に丁寧な返信を行います。ネガティブな口コミへの真摯な対応は、他の患者からの信頼を高める効果があります。
ポイント:MEOとSEOの「ダブル占有」を目指す
「睡眠外来 ○○市」で検索すると、Googleマップのローカルパック(上位3件の地図付き表示)と通常のSEO検索結果の両方が表示されます。MEOでローカルパックに掲載され、かつSEOで通常検索結果にも上位表示されることで「ダブル占有」を実現できます。同じキーワードで画面の複数箇所にクリニック情報が表示されることで、クリック率と来院確度が大幅に向上します。
リスティング広告(Google/Yahoo!の検索連動型広告)はSEO・MEOと異なり、翌日から検索結果の上位に表示できる即効性が強みです。特に開院直後でSEO評価が蓄積されていない時期や、競合クリニックが多くSEO上位を取りにくい都市部では、リスティング広告が集患の主力チャネルになります。
SAS外来広告で最優先で配信すべきキーワードは、疾患名KW(「睡眠外来」「SAS 外来」)とエリアKW(「○○市 睡眠外来」「○○駅 いびき 外来」)の掛け合わせです。加えて、「いびき 病院」「日中 眠気 内科」などの症状×受診意欲系KWにも広告を配信することで、SEOではリーチしにくい患者層を捕捉できます。
予算設計の目安は月20〜30万円からの開始が推奨されます。SAS保険診療(CPAP療法)の患者1人あたりのLTV(生涯顧客価値)は3年で20〜50万円以上になるため、CPA(顧客獲得単価)を20,000〜50,000円に設定しても費用対効果は成立します。
リスティング広告の集患効果を最大化するためには、広告のクリック先となるLP(ランディングページ)の整備が不可欠です。
キーワードとLPの訴求一致:「いびき 外来 ○○市」というKWで広告をクリックしたユーザーをSAS全般の情報ページではなく「○○市のいびき外来」という訴求に特化したLPへ誘導します。
LPに必要なコンテンツ:SASセルフチェック・診療フロー(図解)・費用・保険適用・医師紹介・受診予約CTAを1ページに集約し、ユーザーが疑問を解消して予約できる完結型のページに仕上げます。
LPO(最適化)の継続:広告配信後はヒートマップ分析・ABテスト・フォーム改善によりLPのCVRを継続的に改善します。CVRが1%改善するだけでCPAが大幅に下がります。
SAS外来のリスティング広告・LP制作では、医療広告ガイドライン(2026年3月30日改正版)と薬機法への準拠が必須です。「睡眠時無呼吸が必ず治ります」「いびきが絶対に改善します」のような断定的な治癒表現、「地域No.1」のような比較優良表現は広告審査落ちの原因になるとともにガイドライン違反になります。CPAP機器や検査機器については薬機法上承認された内容のみ記載します。
SAS外来のリスティング広告とLP連携の詳細な運用方法については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来の広告運用完全ガイド|集患を最大化するリスティング広告の実践戦略
SAS外来の月新患30人以上を安定的に達成するためには、既存クリニックホームページ内にSAS情報を追加するだけでは限界があります。その主な理由は以下の通りです。
①SEO評価の分散:総合的な診療科情報を扱う既存ホームページでは、SAS関連コンテンツのテーマ集中度が低くなります。Googleは「1つのことをとことん極めたサイト」を高評価するため、SAS専門サイトの方がSAS関連キーワードで上位表示を狙いやすくなります。
②コンテンツ量の上限:既存ホームページにSAS記事を追加し続けると、サイト全体のテーマ一貫性が崩れる可能性があります。SAS専門サイトであれば、100記事以上のSAS関連コンテンツを蓄積しても構造上の問題が生じません。
③CVRの違い:「SASに特化したサイトです」という訴求の強さが、総合ホームページとは異なる信頼感を患者に与えます。「この先生はSASの専門家だ」という認識が受診の後押しになります。
SAS専門サイトは、独立ドメイン(例:○○-sas.com)またはサブドメイン(例:sas.○○clinic.jp)で構築します。サイト全体の構成は以下を目安にします。
SAS専門サイトのSEO効果を最大化するためには、公開後も継続的なコンテンツ追加・更新が必要です。月1〜2記事のペースで新規コンテンツを追加しながら、既存記事の情報鮮度(特に医療ガイドライン・CPAP保険適用基準の改正対応)を半年に1回は確認・更新します。
なお、SAS専門サイトは既存クリニックホームページのサブドメインとして設置することで、既存ドメインのSEO評価(ドメインパワー)を引き継げるメリットがあります。独立ドメインはゼロからSEO評価を積み上げる必要があるため、ドメインの年齢が若いクリニックではサブドメイン方式が有利です。
SAS専門サイトの構築やホームページ制作のポイントについては以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群クリニックのホームページ制作完全ガイド|集患・コンテンツ設計から制作会社選びまで
SAS外来のオフライン集患で最も効果的なチャネルの一つが「企業健診・産業保健ルート」です。企業の定期健康診断では、問診票でいびき・日中の眠気・睡眠に関する質問が含まれるケースが増えており、産業医からSAS精密検査を勧められる従業員が一定数発生しています。
この層は「医師に勧められたから受診する」という高い意欲を持っており、来院転換率が高い優良な患者層です。企業健診機関・産業医・健保組合に対して以下のアプローチが有効です。
ポイント:企業連携は長期的な安定集患につながる
産業医・健保組合との連携が確立すると、毎月一定数のSAS患者が安定的に紹介される継続的な集患チャネルになります。一時的な広告投資とは異なり、信頼関係を積み上げることで紹介が継続するため、長期的な集患コストの削減につながります。特に大企業の産業医との連携は、一社だけで月数名の安定的な紹介患者獲得につながるケースもあります。
SASは内科・耳鼻咽喉科・循環器内科・心療内科など複数の診療科と密接に関連する疾患です。地域の他科クリニックからの紹介(医療連携)を集患に活用することで、WebマーケティングだけではリーチできないSAS患者を取り込めます。
連携先の候補:循環器内科(高血圧・心疾患患者のSAS合併が多い)・内科(生活習慣病患者)・耳鼻咽喉科(いびき患者)・歯科・口腔外科(マウスピース治療との連携)・精神科・心療内科(うつ・不眠との鑑別)
連携の実践方法:地域の医師会会合に参加し、SAS外来の専門性をアピールする。「SAS精密検査・CPAP治療を担当するクリニック」として、紹介先として認識してもらうための医師向け勉強会・情報提供を行う。また、紹介患者への迅速な対応・丁寧な紹介状返書で信頼関係を構築する。
地域の自治体・健康センター・図書館・公民館などで「いびきと睡眠の健康講座」を開催することで、SASをまだ認識していない地域住民にアプローチできます。講座参加者には簡易セルフチェックシートを配布し、SAS外来への受診を自然に促します。
また、地域の健康フェア・医療相談会への参加も有効です。「いびき・睡眠の無料相談コーナー」として出展することで、顔が見えるリアルな接点を作り、オンラインではリーチできない年配層にもアプローチできます。
現代の患者は医療機関を選ぶ際に、インターネットで口コミ・評価を確認することが一般的になっています。クリニックを探す際に、「自然検索・Googleマップ」を利用するユーザーが70%以上に達するという調査データもあり、Googleレビューの充実はSAS外来の集患に直結します。
医療系ポータルサイト(エムスリー・ドクターズ・医院ガイドなど)への登録も、Webでの露出を増やす有効な手段です。ポータルサイトは既に高いSEO評価を持っているため、新規クリニックでも、「ポータルサイト経由」で患者の目に触れる機会を得られます。ポータルサイトのプロフィールにはSAS外来の特徴・医師紹介・診療実績を詳しく記載しましょう。
SASの潜在患者は自分の症状をSASと認識していないケースが多いため、SNSを活用した疾患啓発は潜在患者への認知形成に効果的です。
Instagram:「いびきと睡眠の健康情報」をグラフィックカードや動画で発信します。「こんな症状がある方はSASかも」という啓発コンテンツが40〜60代の家族(妻・子ども)からシェアされやすいです。
X(旧Twitter):SASの最新医学情報・診療ガイドラインの改正情報・日常の睡眠改善Tipsなどを短文で発信します。医師本人が情報発信することでE-E-A-T評価の向上にもつながります。
YouTube:「いびきを放置すると怖い理由」「CPAP治療の実際」などの動画コンテンツは、SAS患者の検索段階での情報収集に活用されます。医師が出演することで信頼性が高まります。
注意点:SNSにおける医療広告ガイドラインの適用
2026年3月30日の医療広告ガイドライン改正(最終改正)では、SNSや動画広告に関する事例が追加されました。SNSでの投稿も医療広告ガイドラインの適用対象となるため、「SASが治ります」「効果100%」のような断定表現や、患者の具体的な体験談・ビフォーアフターを投稿することは原則禁止です。SNSで発信する場合も必ずガイドラインへの準拠を確認してください。
口コミを獲得し続けるための根本的な施策は「患者満足度の向上」です。SAS外来での患者満足度を高める具体的な要素は以下の通りです。
CPAP療法の課題の一つが「継続率」の低さです。CPAP治療は一般的に症状改善効果が高い一方、機器の装着感や毎晩の使用習慣形成の難しさから、一定割合の患者が途中で離脱してしまいます。継続率が低いと診療報酬(月次の医業収益)が減少するだけでなく、患者からのネガティブな口コミが発生し、新規集患にも悪影響を及ぼします。
逆に、CPAP継続率を高めることで以下の好循環が生まれます。
CPAP治療の継続率を高めるためのフォローアップ施策を以下に示します。
①CPAP開始後の早期フォロー:CPAP開始後1〜2週間はLINE・電話・次回来院で「機器の使い心地」「眠れているか」「不快な点はないか」を確認します。開始直後の不快感を解消できれば継続率が大幅に向上します。
②定期的な使用状況のモニタリング:最新のCPAP機器はクラウドで使用データをリアルタイム確認できます(AHI値・使用時間・マスクリーク等)。異常なデータが検出された場合は早期に患者に連絡し、機器調整・受診を促します。
③患者教育コンテンツの提供:CPAP継続のコツ・睡眠衛生の改善方法・SASと生活習慣病管理の関係などをLINEや院内資料で定期的に発信します。患者が「治療を続ける意義」を理解するほど継続率が向上します。
④機器の調整・選択肢の提供:マスクの種類・圧力設定などCPAP機器の調整を柔軟に行い、患者のニーズに合わせた機器選択をサポートします。「CPAP以外の選択肢(マウスピース・生活習慣改善)」も提示することで、CPAPが合わない患者を失わないようにします。
SAS治療で効果を実感した患者は「他の家族・友人・職場の同僚にも勧めたい」という自然な紹介意欲を持ちます。この紹介患者を意識的に増やすための仕組みを作ることが、広告費をかけずに集患を増やす最も質の高い方法です。
紹介カードの整備:「ご家族・お知り合いにも睡眠の悩みがある方がいましたら、こちらのカードをお渡しください」という形で紹介カード(またはQRコードシール)を用意します。
院内の啓発掲示:待合室にSASに関する啓発ポスターを掲示し、患者が「同じ症状の家族・友人」を思い浮かべるきっかけを作ります。
治療成果の共有:CPAP継続患者の経過報告(「治療前後のAHI値の変化」「眠気の改善状況」)を医師から患者に丁寧に伝えます。患者が「これだけ改善した」と実感することで、自然な紹介が生まれやすくなります。
CPAP継続率の向上と集患の好循環を生み出す戦略については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
CPAP集患を成功させる方法|SEO・MEO・広告・オンライン診療まで戦略を完全解説
本記事では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来の集患について、フェーズ別ロードマップから症状ページSEO・MEO・リスティング広告・専門サイト構築・オフライン連携・患者フォロー戦略まで体系的に解説しました。最後に要点を整理します。
SAS外来の集患戦略・Webマーケティング支援でお悩みの場合は、SEO・MEO対策・リスティング広告・専門サイト構築・オフライン連携設計まで、クリニックの集患強化を一気通貫でサポートしてくれるマーケティング支援会社にご相談することをお勧めします。
弁護士。京都大学経済学部卒業、京都大学経営管理大学院修了(MBA)
旧司法試験合格、最高裁判所司法研修所を経て弁護士登録(日本弁護士連合会・東京弁護士会)。独立行政法人中小企業基盤整備機構では国際化支援アドバイザーとして活動。
㈱Camphor Tree において、医療分野・税理士など専門サービス業における、マーケティング・ブランディング・HP/LP 制作・SEO・コンテンツ設計など、集客から売上につながる戦略設計・実行支援を行う。