MENU

生活習慣病クリニックのホームページ制作ガイド|必須ページ構成・デザイン・予約連携・費用相場まで完全解説

生活習慣病クリニックのホームページ制作ガイド

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

「ホームページ制作を依頼したいが、どの会社に頼めばよいかわからない」「テンプレートで作ったホームページから予約が取れない」「制作費用の相場が見えず、見積もりの妥当性が判断できない」——生活習慣病クリニックのホームページ制作で、こうした悩みを抱える院長は少なくありません。

生活習慣病クリニックのホームページは、新患獲得の入口・通院継続を支える情報インフラ・スタッフの業務効率化基盤という、複合的な役割を担う重要な経営資源です。汎用的な「クリニックHP制作」のチェックリストだけでは、生活習慣病領域に特化した患者層・受診プロセス・通院継続の仕組みを反映したサイトは作れません。

本記事では、生活習慣病クリニックのホームページ制作を「役割設計」「ページ構成」「デザイン」「UI/UX」「予約システム連携」「制作プロセス」「費用」「業者選定」「公開後の運用」の9つの軸で体系化し、実装レベルで解説します。これからHPを新規制作・リニューアルする院長が、判断基準を持って制作プロジェクトに臨めることをゴールにしています。

目次

1. 生活習慣病クリニックのホームページが果たす5つの役割

ホームページ制作の前に、まず「自院のホームページが何のために存在するのか」を明確にしておく必要があります。役割が曖昧なまま制作を進めると、「キレイなだけで成果につながらないサイト」が完成してしまいます。生活習慣病クリニックのHPが担うべき5つの役割を整理します。

新患獲得:健診結果起点の検索流入を受け止める

生活習慣病クリニックのホームページは、健診で異常値を指摘された患者が「血糖値 高い 病院」「健診 再検査 内科」などのキーワードで検索した際の受け皿として機能します。検索結果から流入したユーザーが「ここなら安心して受診できる」と判断できる情報設計が必要で、診療内容・検査体制・医師の専門性を一目で伝えられる構成が求められます。

信頼獲得:医師の専門性とクリニックの世界観を伝える

生活習慣病は10年以上の長期通院が前提となるため、「この医師に長く診てもらいたい」と思える信頼感の醸成が来院・継続双方の鍵になります。院長の経歴・専門医資格・診療方針・スタッフ紹介・院内写真・診療コンセプトを、デザインとコピーで一貫した世界観として伝えます。

通院継続:患者の利便性を高める情報提供と予約導線

通院継続率は経営インパクトに直結します。ホームページには、Web予約・LINE予約・電話予約への動線、診療時間・休診日・混雑状況のリアルタイム表示、検査結果の確認方法、薬の飲み忘れ対策コラムなど、既存患者の利便性を高める情報を継続的に提供する役割があります。

マーケティング基盤:広告・SEO・SNSの受け皿となる

リスティング広告・MEO・SNS・チラシなど、すべての集患施策はホームページが受け皿となって初めて機能します。サイト構造・着地ページ・予約導線が貧弱だと、いくら広告予算をかけても患者を取りこぼします。マーケティング全体の中で、HPは「全施策のハブ」として位置づけて設計する必要があります。

業務効率化:問い合わせ削減とスタッフ負担軽減

FAQ・診療時間・初診時の持ち物・保険適用範囲などをホームページに分かりやすく掲載することで、電話問い合わせ件数を月数十〜100件単位で削減できます。受付スタッフの電話対応時間が減れば、本来の業務(患者対応・カルテ整理・予約管理)に時間を使えるため、HPは間接的に経営生産性を改善する装置でもあります。

💡 重要ポイント
ホームページの役割を「キレイに作る」「とりあえず存在する」レベルから、「集患・信頼・継続・マーケ・効率化」の5機能を担う経営インフラへと位置づけ直すことが、成果につながるHP制作の出発点です。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

2. ホームページに必須の14ページ構成

生活習慣病クリニックのホームページは、汎用的な「内科クリニック10ページ構成」だけでは情報が不足しがちです。健診結果起点の流入・自費メニュー・通院継続支援を意識した、14ページ構成を推奨します。

クリニック基本情報系(5ページ)

クリニックの存在と価値を伝える基本情報ページです。トップページ、クリニック紹介(理念・コンセプト・院内写真)、院長・スタッフ紹介(経歴・専門医資格・所属学会)、アクセス・診療時間、お知らせ・ニュースの5ページを基本構成として配置します。E-E-A-Tの観点でも、医師・スタッフ紹介ページの充実は最優先です。

診療内容系(4ページ)

生活習慣病領域の中核となる診療内容を、疾患別に独立ページで構成します。糖尿病外来、高血圧外来、脂質異常症外来、メタボリック・肥満外来の4ページを基本とします。各ページでは、症状・原因・検査・治療・通院頻度・費用目安をテンプレート化し、「疾患名×地域名」のSEOキーワードで上位を狙えるコンテンツを揃えます。

専門メニュー系(3ページ)

生活習慣病クリニックの差別化と自費売上に直結するページ群です。人間ドック・各種検診ページ、自費メニューページ(GLP-1・血管年齢測定・栄養解析など)、オンライン診療・オンライン保健指導ページの3ページを配置します。自費メニューは医療広告ガイドラインの限定解除要件を必ず満たします。

運用・告知系(2ページ)

通院継続支援と業務効率化に寄与するページ群として、よくある質問(FAQ)と、初診の方へ・予約方法ページの2ページを配置します。FAQには30〜50問のQ&Aを網羅し、FAQPage構造化データを実装することで、検索結果のリッチリザルト表示も狙えます。

ページ分類ページ名主な役割
基本情報トップページサイト全体の入口・主要動線の集約
基本情報クリニック紹介理念・コンセプト・院内写真
基本情報院長・スタッフ紹介E-E-A-Tの中核・専門性訴求
基本情報アクセス・診療時間来院前確認・MEO情報統一
基本情報お知らせ・ニュース更新性の維持・信頼の継続
診療内容糖尿病外来疾患SEO・治療内容訴求
診療内容高血圧外来疾患SEO・治療内容訴求
診療内容脂質異常症外来疾患SEO・治療内容訴求
診療内容メタボ・肥満外来予防医療・自費メニューへの導線
専門メニュー人間ドック・検診高単価メニュー・予防意識層
専門メニュー自費メニュー差別化・自費売上
専門メニューオンライン診療通院継続支援・利便性訴求
運用・告知FAQ問い合わせ削減・SEO貢献
運用・告知初診の方へ・予約方法予約導線・コンバージョン誘導

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

クリニックのホームページに必要なページ構成の考え方については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
自由診療クリニックのホームページ制作完全ガイド|マーケティング戦略を「患者が体験できる形」に実装する設計・発注・運用の全プロセス

3. 生活習慣病クリニックのデザイン設計5原則

ホームページのデザインは「キレイさ」だけでなく、「信頼感」「分かりやすさ」「行動喚起」の3要素で評価する必要があります。生活習慣病クリニックの特性を踏まえた、デザイン設計の5原則を解説します。

ファーストビューで「誰のためのクリニックか」を3秒で伝える

ファーストビューは、訪問者の半数以上が3秒以内に離脱判断を下す重要なエリアです。生活習慣病クリニックでは、メインビジュアル+キャッチコピー(例:「健診で異常を指摘された方へ。○○駅徒歩3分の糖尿病・高血圧専門外来」)+電話・Web予約ボタンの3要素を組み合わせます。「誰のための/何の/どこの」クリニックかを瞬時に伝えるのが鉄則です。

配色は信頼感を与えるブルー系+差し色1色

医療系サイトでは、清潔感・信頼感を伝える青系(ネイビー・ターコイズ・スカイブルー)をメインカラーに据えるのが定石です。差し色は1色(オレンジ・グリーン・ピンクなど)にとどめ、ボタン・強調表示・アクセントに使用します。色数を絞ることで、サイト全体に統一感が生まれ、コンセプトの一貫性が伝わります。

院長・スタッフの写真を必ず掲載する

生活習慣病は長期通院が前提のため、「誰に診てもらうか」が来院判断の大きな要素になります。院長・常勤医師・看護師・管理栄養士の顔写真を、自然な笑顔・白衣姿で撮影してトップページと医師紹介ページに必ず掲載します。プロカメラマンによる撮影は、デザイン全体の品質を一段引き上げる投資価値があります。

フォント・文字サイズはシニアにも読みやすく

生活習慣病の患者層は40〜70代が中心で、シニア世代の閲覧も多いため、本文は16px以上、行間は1.7〜1.8倍を確保します。フォントは「游ゴシック」「Noto Sans JP」など、視認性の高い書体を選びます。装飾フォントの使用は最小限にとどめ、リーダビリティを最優先します。

余白とアイコンで情報密度をコントロール

情報を詰め込みすぎると、視認性とコンバージョン率が低下します。セクション間の余白、コンテンツボックス内の内側余白、行間を適切に確保し、アイコンや図解を活用して直感的に情報を伝えます。「読んで理解する」より「見て分かる」設計を意識することで、シニア層からビジネス層まで幅広い患者に響くデザインになります。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

4. UI/UX設計のポイント(高齢者対応・スマホ最適化・予約導線)

デザインの「見た目」が整っても、UI/UX(ユーザー体験)が悪いと予約・問い合わせにつながりません。生活習慣病クリニック特有のUI/UX設計のポイントを4つに整理します。

シニア患者を意識したUI設計(文字サイズ・コントラスト・タップ領域)

シニア層を意識したUI設計の要点は3つです。第一に、文字サイズは16px以上、見出しは20〜24pxを基本とします。第二に、テキストと背景のコントラスト比は4.5:1以上を確保し、薄いグレーの文字色は使いません。第三に、タップ領域(ボタン・リンク)は44px×44px以上を確保し、隣接する要素との間にも余白を設けて誤タップを防ぎます。

スマホファーストの予約導線(電話・Web予約・LINE)

生活習慣病クリニックの閲覧は8割以上がスマホからです。スマホファーストでの予約導線として、画面下部に追従する固定フッターに「電話する」「Web予約」「LINE」の3アイコンを配置するのが鉄板パターンです。タップ1回で電話発信、Web予約画面、LINE友達追加に進めるよう設計します。

3クリック以内で予約完了する導線設計

Web予約は「トップページ→診療科目選択→日時選択→予約完了」の3ステップ以内で完結する設計を目指します。入力項目は氏名・電話番号・メールアドレス・初診/再診の最小4項目に絞り、保険証情報・症状詳細などは来院時に確認します。フォーム項目が多いほど離脱率は急増するため、最低限の情報だけ取得する設計が予約数を最大化します。

離脱を防ぐ問い合わせ・FAQ・チャットボット

予約に至らないユーザーを取りこぼさないために、問い合わせフォーム・FAQページ・LINEチャットボット・電話問い合わせの複数チャネルを用意します。特にFAQページに「初診で必要なもの」「保険適用の範囲」「待ち時間の目安」など30〜50問を網羅すると、迷っている患者が即時に疑問を解消できるため、予約率が改善します。

💡 重要ポイント
UI/UXの良し悪しは、Web予約完了率(予約フォーム到達ユーザー中、実際に予約完了に至る割合)で測ります。一般的な医療系サイトの予約完了率は20〜40%程度が目安です。50%超を継続的に出せていれば優れたUI/UX、20%未満なら改善余地が大きい状態と判断できます。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

高齢者対応やスマホ最適化を含むクリニックのUI/UX設計については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
クリニックのWebデザイン完全ガイド|集患・信頼・診療スタイルで変わる正しい設計戦略

5. 予約システム・電子カルテとの連携設計

生活習慣病クリニックのHP制作では、予約システム・電子カルテとの連携設計が経営オペレーションの効率を左右します。HP単体で考えるのではなく、診療オペレーション全体のなかで設計する視点が重要です。

主要な予約システムの機能比較

クリニック向けの主要な予約システムには、CLINICS、メディカ、ドクターキューブ、メドレーの予約システム、CARADA、ジャストフィット予約などがあります。生活習慣病クリニックでは、再診予約の自動化・LINE連携・電子カルテ連携・順番待ち表示・来院リマインドの5機能を備えたシステムが望ましいです。

機能重要度生活習慣病クリニックでの活用シーン
再診予約自動化★★★診察終了時に次回予約をその場で確定する運用
LINE連携★★★予約リマインド・キャンセル受付
電子カルテ連携★★★予約情報の自動カルテ反映、入力ミス防止
順番待ち表示★★混雑状況の見える化、来院ストレス低減
来院リマインド★★前日のSMS・LINE通知でノーショー減
問診票事前入力★★来院前にWeb問診で診療効率化
決済機能オンライン診療時のオンライン決済

予約システムと電子カルテの連携パターン

予約システムと電子カルテの連携には、API連携・CSV連携・連携なしの3パターンがあります。理想はAPI連携(予約情報がカルテに自動反映)ですが、対応している電子カルテと予約システムの組み合わせが限られます。電子カルテと予約システムを同一ベンダーで揃えるか、API連携実績のある組み合わせを選ぶことで、運用ストレスを最小化できます。

LINE公式アカウント・Googleビジネスプロフィールとの連携

ホームページ単体ではなく、LINE公式アカウント・Googleビジネスプロフィール(GBP)・予約システムを一連の流れで連携させると、患者体験が大きく向上します。GBP上のWeb予約ボタン→クリニック予約フォーム、HP予約完了→LINE登録誘導→次回リマインド配信、というフローで設計すると、新患獲得から通院継続までを一連の自動化された体験に組み込めます。

連携設計を誤った場合の経営リスク

予約システム選定や連携設計を誤ると、後から修正する際に大きなコストが発生します。「予約システムだけ先に決めてしまい、HP制作時に連携できないことが判明」「電子カルテとAPI連携できず、予約情報を手入力する運用」「LINE連携機能がなく、別途LINEシステムを併用する」など、設計ミスは月数十時間〜のスタッフ工数増を生みます。HP制作と並行して、3つを同時に意思決定することが重要です。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

6. 制作プロセスと制作期間(ヒアリング〜公開まで6ステップ)

ホームページ制作のプロセスは、制作会社によって多少の違いはありますが、おおむね6ステップに整理できます。生活習慣病クリニックの新規開業や本格リニューアルでは、最短でも3か月、推奨は4〜6か月のスケジュールを組むのが現実的です。

ステップ1〜2:ヒアリング・要件定義(2〜3週間)

最初の2〜3週間は、制作会社とのヒアリングと要件定義に充てます。クリニックのコンセプト、ターゲット患者、診療科目、自費メニュー、競合状況、希望する機能(予約システム・LINE連携・FAQ等)を整理し、サイトマップ(ページ構成図)を確定します。この段階で「誰に・何を・どう伝えるか」が言語化できていないと、後工程で方向修正が頻発します。

ステップ3〜4:構成案・デザイン制作(4〜6週間)

要件が固まったら、ワイヤーフレーム(各ページのレイアウト骨格)とデザインカンプ(実際の見た目の完成版)を順に制作します。トップページ・医師紹介・診療内容ページのデザインを優先して固め、それを基準に他ページを展開する流れが効率的です。デザイン確認時には、ファーストビュー・配色・写真・フォントの4観点で複数案を比較検討します。

ステップ5:実装・コンテンツ制作(4〜6週間)

デザインが確定したら、HTML/CSS/JavaScriptでの実装、CMSへの組み込み、コンテンツ(テキスト・写真・動画)の制作を並行して進めます。生活習慣病領域では、疾患別ページの執筆が大きな工数になるため、医師監修のもと専門ライターが執筆し、医師レビュー・修正サイクルを2〜3回回すスケジュールを確保します。

ステップ6:テスト・公開・初期チューニング(2〜3週間)

実装完了後は、リンク切れ・表示崩れ・予約フォーム動作・スマホ表示・SEO設定を総点検します。公開前にGoogleサーチコンソール・Googleアナリティクス・Googleタグマネージャーを設定し、計測準備を整えます。公開後2〜4週間はアクセス解析・予約フォーム動作・問い合わせ対応の監視を強化し、初期不具合や使いづらい箇所を改善します。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

ホームページ制作のプロセスや制作期間の目安については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
クリニックのホームページ制作費用はいくら?相場・内訳・失敗しない選び方を完全解説

7. 制作費用の相場・内訳・補助金活用

ホームページ制作の費用は、価格帯と内訳を理解しておくと、見積もりの妥当性を判断できます。生活習慣病クリニック向けの一般的な相場と内訳、活用できる補助金について解説します。

制作費用の相場(50万〜200万円)と価格帯別の違い

クリニックHP制作の費用相場は、業界調査によれば平均77.5万円、50万〜200万円が標準的なレンジです。価格帯ごとの違いは、ページ数・デザインオリジナリティ・撮影の有無・コンテンツ制作の質・運用サポート範囲などに反映されます。

価格帯想定内容おすすめのケース
30万円以下テンプレート型・ページ数限定・撮影なし競合が少ない地方・小規模クリニック
50〜100万円セミオリジナル・10〜15ページ・撮影あり標準的な内科クリニック・新規開業
100〜200万円フルオリジナル・15〜20ページ・撮影/ライティング含む都市部・専門特化・差別化重視
200万円以上高度カスタマイズ・動画・多言語対応ブランディング重視・大規模法人

制作費用の内訳(企画・デザイン・コーディング・撮影・コンテンツ・運用)

制作費用の内訳は、企画・ディレクション(10〜15%)、デザイン(30〜40%)、コーディング・実装(25〜35%)、撮影(5〜10%)、コンテンツ制作(10〜20%)、ドメイン・サーバー設定(数%)、初期運用サポート(数%)です。見積もりでは、これら項目が明示されていることを必ず確認します。一式表記で内訳が出ない見積もりは要注意です。

月額運用費の相場と内訳

制作後の月額運用費は、サーバー・ドメイン管理(月数千円〜1万円)、保守・更新(月1〜5万円)、コンテンツ追加・SEO運用(月3〜15万円)が標準的なレンジです。月額契約では「何までが含まれるか」「追加作業はどのように発生するか」を契約前に必ず確認しましょう。

IT導入補助金・小規模事業者持続化補助金の活用方法

HP制作費用の一部は、補助金の活用で軽減できる可能性があります。代表的なのが、IT導入補助金(ITツール導入の補助、補助率1/2〜2/3)、小規模事業者持続化補助金(販路開拓の補助、補助率2/3)、各自治体のクリニック開業支援助成金などです。補助金の対象条件・申請時期は年度ごとに変わるため、制作会社や中小企業診断士・行政書士に相談しながら活用計画を立てましょう。

⚠️ 注意事項
「リース契約」「サブスクリプション型」のHP制作は、月額数万円で導入しやすい反面、5年契約で総額200万円超になるケースがあります。短期コストだけでなく、契約期間中の総支払額・解約条件・ホームページの所有権の所在を、契約前に必ず確認しましょう。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

8. 制作会社の選び方とチェックリスト

制作会社選びは、HPの完成度と公開後の運用効率を左右します。生活習慣病クリニックの制作会社選定で押さえるべき4つの観点を整理します。

医療業界経験の有無と医療広告ガイドライン対応力

医療業界での制作実績がない会社は、医療広告ガイドラインに対する理解が浅く、ガイドライン違反リスクの高いコンテンツを納品しがちです。最低でも、医療系の制作実績10件以上、医療広告ガイドラインに対応した運用ルールを持つ会社を選びましょう。打ち合わせ時に「自費メニューで限定解除要件を満たすには」「ビフォーアフターの記載ルール」を質問し、的確な回答が返ってくる会社が望ましいです。

SEO・MEO・LP制作までの一貫支援体制

HP単体ではなく、SEO・MEO・LP制作・広告運用まで一貫して支援できる会社のほうが、公開後の集患成果が出やすくなります。制作会社の自社事例で、検索順位・流入推移・予約数の改善実績がデータで示されているかを確認しましょう。デザインだけ作る制作会社は、長期パートナーとしては不十分です。

制作実績・診療科目別の事例

制作会社の実績ページで、内科・糖尿病外来・生活習慣病クリニックなど、自院に近い診療科目の事例があるかを確認します。事例を見ると、得意なテイスト(清潔感重視・親近感重視・先進性重視)が分かるため、自院のコンセプトと合致するかを判断できます。

契約形態(買取・リース・サブスク)と長期運用コスト

制作会社の契約形態は、買取(HPの所有権がクリニックに帰属)、リース(5年などの長期契約で月額支払)、サブスク(月額制の永続契約)の3パターンが主流です。買取は初期費用が大きい反面、長期コストが安く、HPを資産として扱えます。リース・サブスクは初期負担が軽い反面、解約しづらく、長期総額が高額になりやすいので、慎重に比較検討しましょう。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

制作会社の選び方や発注時のチェックポイントについては以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
クリニックのホームページ制作会社の選び方|マーケティング戦略から規制対応・費用まで失敗しない選定基準を解説

9. 公開後の運用設計と更新体制

ホームページは「公開して終わり」ではなく、「公開してから始まる」資産です。公開後の運用設計を最初から組み込んでおくことで、HPは継続的な集患力と業務効率の向上をもたらします。

更新頻度の目安と更新コンテンツの種類

更新頻度の目安は、お知らせ・ニュースが月1〜4回、コラム・ブログが月2〜4本、診療内容・FAQの修正が四半期に1回、デザインリフレッシュが2〜3年に1回です。更新が止まったサイトはGoogleからも患者からも「動いていないクリニック」と判断され、信頼を失います。継続更新できる体制を最初から想定して制作することが重要です。

院内更新と外注運用の使い分け

院内で更新するか、外注するかは、更新内容と頻度で判断します。お知らせ・休診情報・スタッフ紹介の更新は院内(CMS管理画面から数分で更新可能な仕組みを制作時に作る)で、コラム執筆・SEO対策・デザイン更新は外注、と役割分担するのが現実的です。すべて院内で抱え込むとスタッフの負担が大きく、すべて外注するとコストがかさみます。

SEO・アクセス解析の運用

Googleサーチコンソール・Googleアナリティクス4・予約システムのデータを月次で集計し、流入キーワード・離脱率・予約完了率を確認します。改善仮説を立て、コンテンツの追加・修正・予約導線の改善を継続的に行うことで、HPの集患力は時間とともに高まります。月1回・1時間程度のレポートレビューを習慣化することをおすすめします。

セキュリティ対応とバックアップ体制

医療機関のHPは個人情報を扱うため、SSL証明書・WordPress等CMSの定期アップデート・サーバーのバックアップ・WAFの導入が必須です。万が一のサイト改ざん・データ漏洩は、医療機関の信用を根本から揺るがします。制作会社の保守契約で、これらのセキュリティ対応が含まれているかを必ず確認します。

⚠️ 注意事項
「制作してそのまま放置」のクリニックHPは少なくありませんが、年に一度はサイト全体を点検することをおすすめします。リンク切れ・表記の古さ・診療時間の変更・スタッフの異動・医療広告ガイドラインの改定など、放置するとリスクや機会損失が積み上がります。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

10. まとめ|生活習慣病クリニックのHPは「集患装置」かつ「業務効率化基盤」として設計する

生活習慣病クリニックのホームページは、新患獲得・信頼獲得・通院継続・マーケティング基盤・業務効率化という5つの役割を担う、複合的な経営インフラです。「キレイなだけのサイト」を脱却し、健診結果起点の流入導線・14ページ構成・シニア対応UI・予約システム連携・継続運用までを最初から設計に組み込むことで、HPは長期的な経営力の源泉になります。

制作プロジェクトでは、要件定義からデザイン・実装・テスト・公開・運用までの6ステップを、最低でも3〜4か月のスケジュールで組み、医療業界経験のある制作会社と組むことが成果の最低条件です。費用相場は50万〜200万円ですが、補助金の活用や買取・リースの選択で長期総額は変わるため、初期費用と運用コストの両面で比較検討する目を持ちましょう。

ホームページ制作は、生活習慣病クリニックのマーケティング戦略・SEO戦略・集患戦略のすべてが結節するハブです。制作プロジェクトを単独で進めるのではなく、戦略設計から運用までを一気通貫で支援できるパートナーと組むことで、長期的な成果が安定します。これからHPを新規制作・リニューアルする院長は、本記事の14ページ構成・5デザイン原則・予約連携・補助金活用を実装チェックリストとして活用していただければと思います。

>>クリニック向け ホームページ・LP制作について詳しく見る

執筆者

弁護士。京都大学経済学部卒業、京都大学経営管理大学院修了(MBA)
旧司法試験合格、最高裁判所司法研修所を経て弁護士登録(日本弁護士連合会・東京弁護士会)。独立行政法人中小企業基盤整備機構では国際化支援アドバイザーとして活動。
㈱Camphor Tree において、医療分野・税理士など専門サービス業における、マーケティング・ブランディング・HP/LP 制作・SEO・コンテンツ設計など、集客から売上につながる戦略設計・実行支援を行う。

目次