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小児科のSNS運用完全ガイド|子育て世代に選ばれるクリニックをつくる発信戦略と実践ポイント

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「SNSを始めたいけれど、何を投稿すればよいか分からない」「開設したアカウントはあるが、更新が止まってしまっている」「そもそも小児科にSNSは必要なのか」——こうした悩みを抱える院長先生・クリニックスタッフは少なくありません。

子育て世代の情報収集行動は、ここ数年で大きく変化しています。かかりつけの小児科を探す際、以前はホームページや口コミサイトを頼りにする保護者が大半でしたが、現在はInstagramやX、LINE公式アカウントなどSNSを通じて「院の雰囲気」「先生の人柄」「子どもへの接し方」を事前にリサーチしてから来院を決める保護者が急増しています。

本記事では、小児科のSNS運用を成功させるために必要な基本設計から、プラットフォーム別の戦略、投稿コンテンツの考え方、リスク管理、来院につなげる導線設計、継続するための仕組みづくりまでを網羅的に解説します。これからSNSを始めるクリニック様にも、既存のアカウントを強化したい院長先生にも、すぐに実践いただける内容を詰め込みましたので、ぜひ最後までお読みください。

目次

1. 小児科がSNS運用を始めるべき理由

子育て世代の情報収集はSNSが主流になっている

総務省の2024年度調査によると、国内主要SNSの利用率はLINEが91.1%、Instagramが52.6%、Xが43.3%、TikTokが33.2%に達しています。特に0〜12歳の子どもを持つ20代〜40代の保護者層は、SNSを日常的な情報収集ツールとして活用しており、「病院選び」においてもSNSの影響力が増しています。

かつては「近所の小児科」か「知人の口コミ」が主な選択基準でしたが、現在はInstagramで院内の写真や先生の雰囲気を確認し、LINE公式アカウントで予防接種の情報を受け取り、Xでリアルタイムの休診情報をチェックするという行動パターンが一般化しつつあります。お子さまが発熱したとき、深夜でもSNSで「近くの小児科 評判」と検索する保護者は珍しくありません。

💡 重要ポイント
保護者の約半数はSNSで「来院前」に院の雰囲気を確認しています。SNSに情報がないクリニックは「存在しない」と同じ扱いをされる可能性があるため、発信の有無が集患に直結します。

ホームページだけでは届かない「かかりつけ医探し」の実態

ホームページは「診療時間」「アクセス」「診療科目」などの基本情報を確認する場として機能しています。一方で、「この先生は子どもに優しいか」「待合室は子どもが安心できる環境か」「他の保護者はここに通っているのか」といった感情的・関係的な判断は、ホームページだけでは伝えにくいのが実情です。

SNSはこのギャップを埋める媒体として最適です。投稿を通じて先生の人柄や院の日常を伝えることで、初めての保護者が「ここなら安心して子どもを連れて行ける」と感じるきっかけをつくることができます。特に転居してきたばかりの保護者や、子どもが生まれて初めてかかりつけ医を探している方にとって、SNSは重要な判断材料です。

SNS運用が新患獲得・再来院・口コミ紹介に直結する理由

SNS運用の効果は、単に「フォロワーを増やす」ことではありません。適切に運用することで、新患獲得・既存患者の再来院促進・口コミ紹介の3つの目標を同時に達成できます。

効果具体的な内容
新患獲得地域の子育て世代に院の存在・特徴を認知させ、初来院のきっかけをつくる
再来院促進予防接種スケジュールや季節ごとの健康情報を発信し、定期受診を促す
口コミ紹介価値ある投稿がシェア・保存されることで、友人・知人への紹介が自然発生する

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2. 小児科SNS運用の基本設計——目的・ターゲット・チャンネル選定

SNS運用の目的を明確にする(認知・信頼・来院促進)

SNSを開設する前に、「なぜSNSを運用するのか」という目的を明確にすることが最も重要です。目的が曖昧なまま運用を始めると、投稿内容がバラバラになり、フォロワーが増えても来院につながらないという状況に陥りがちです。

小児科のSNS運用における主な目的は3つに整理できます。①認知:地域の子育て世代に院の存在を知ってもらう、②信頼:先生の専門性・人柄・院の雰囲気を伝えて来院前の不安を取り除く、③来院促進:予防接種や検診など具体的な行動を促す投稿で来院のきっかけをつくる、です。運用開始時は「認知」と「信頼」に集中し、フォロワーが増えてきたら「来院促進」の投稿を組み合わせる方法が効果的です。

💡 重要ポイント
目的別に投稿の比率を意識しましょう。目安は「認知・信頼系70%:来院促進系30%」です。告知ばかりになると離脱率が高まり、逆に情報発信ばかりでは来院につながりません。

小児科のメインターゲット:0〜12歳の子を持つ保護者層の特性

小児科のSNSにおけるメインターゲットは、0〜12歳の子どもを持つ保護者です。特に乳幼児(0〜3歳)を持つ母親は育児不安が高く、SNSで積極的に育児情報・医療情報を収集しています。この層の行動特性を理解することが、刺さる投稿をつくる上で不可欠です。

属性特性・ニーズ
0〜3歳の子を持つ保護者育児不安が高く、発熱・発疹・離乳食など日常的な疑問をSNSや検索で頻繁に探す
4〜6歳(保育園・幼稚園児)の保護者集団生活での感染症情報・予防接種スケジュールへの関心が高い
7〜12歳(小学生)の保護者発育・発達・アレルギー・スポーツ障害など長期的な健康管理への関心が高まる

自院の強みとターゲットに合ったプラットフォームを選ぶ

すべてのSNSを同時に運用しようとすると、リソース不足から更新が滞り、かえってマイナスイメージを与えることがあります。まずは1〜2つのプラットフォームに絞り、継続的な発信を優先することが重要です。

選定の基準は「ターゲット層がよく使うプラットフォーム」と「自院が発信しやすい形式(文章・画像・動画)」の掛け合わせで決まります。たとえば、乳幼児の保護者にリーチしたい場合はInstagramが有効で、休診情報や感染症情報を素早く届けたい場合はXやLINE公式アカウントが向いています。次のセクションで各プラットフォームの特徴を詳しく解説します。

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3. 小児科に向いているSNSプラットフォームと特徴

Instagram——ビジュアルで「院の雰囲気・先生の人柄」を伝える

Instagramは画像・動画を主体とするSNSで、20〜40代の女性利用率が特に高く、子育て世代の保護者にリーチしやすいプラットフォームです。国内利用率は52.6%(総務省2024年度調査)で、写真や短い動画を通じて院内の雰囲気、先生の笑顔、季節のイベントなどをビジュアルで伝えることができます。

小児科でInstagramが特に効果的な理由は、保護者が「先生や院の雰囲気」を視覚的に確認したいというニーズを持っているためです。リール(短尺動画)を活用した育児Tips動画、プロフィールページのハイライト機能を使った「診療案内まとめ」「予防接種スケジュール」なども来院前の情報収集に役立ちます。投稿のアーカイブが蓄積されると、フィード画面がクリニックの「オンライン顔」として機能し、初めて訪れた保護者への第一印象を形成します。

LINE公式アカウント——既存患者・保護者への情報配信に最適

LINE公式アカウントは国内利用率91.1%(総務省2024年度調査)を誇り、日本で最も普及しているコミュニケーションツールです。「友だち登録」という仕組みによって、来院歴のある患者・保護者に対して確実に情報を届けられる点が他のSNSと大きく異なります。

小児科では、予防接種のリマインド通知、インフルエンザシーズン前の接種案内、夜間・休日診療の案内、健診スケジュールの周知など、既存患者とのエンゲージメント維持に特に効果を発揮します。WEB予約との連携も容易で、「LINE登録→予約ページへ誘導」という導線を設計することで、来院ハードルを大きく下げることができます。

💡 重要ポイント
LINE公式アカウントは「新規集客」より「既存患者の再来院促進」に強みを発揮します。院内にQRコードポスターを設置し、受付で友だち登録を案内するだけで登録者数を伸ばせます。

X(旧Twitter)——感染症・健康情報のリアルタイム発信に強い

Xは国内利用率43.3%で、リアルタイム性の高さが最大の特徴です。小児科では、インフルエンザ・RSウイルス・溶連菌感染症などの流行状況、臨時休診・臨時診療のお知らせ、当日の混雑状況など、速報性が求められる情報発信に向いています。

一方で、Xはリプライや引用リポストによる炎上リスクも高いため、医療機関としては慎重な運用が求められます。コメント機能の設定を「フォロワーのみ」にするなどの対策を講じた上で、情報発信に特化した使い方をすることをおすすめします。

YouTube/TikTok——子育てコンテンツで広範なリーチを狙う

YouTubeやTikTokは、動画を通じて子育て情報・医療知識をわかりやすく伝えるのに適しており、院名の認知を広域に拡大できるプラットフォームです。「小児科医が教える発熱の正しい対処法」「予防接種の前後に知っておきたいこと」など、保護者が検索するトピックで動画を作ることで、まだ来院したことのない層への認知拡大が期待できます。

ただし、動画制作には撮影・編集の時間とコストがかかるため、スタッフリソースが限られる小規模クリニックでは、まずInstagramのリール(15〜60秒の短尺動画)から始めることをおすすめします。リールで効果が出てきたら、本格的なYouTubeへの展開を検討するという段階的なアプローチが現実的です。

クリニックの診療科目別にSNSプラットフォームを選定する考え方については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
皮膚科のSNS運用完全ガイド|自由診療・保険診療それぞれの発信戦略と集患を最大化するポイント

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4. 小児科SNSで効果が出る投稿コンテンツの種類

「季節の感染症・予防接種」情報——保護者が最も求める情報

小児科のSNSで最も反応が得やすいコンテンツは、「今まさに知りたい」タイムリーな医療情報です。特に感染症の流行状況(インフルエンザ、RSウイルス、溶連菌、手足口病など)と予防接種スケジュールは、保護者の関心が常に高いテーマです。

効果的な投稿例として、「【RSウイルス流行中】0〜2歳のお子様の保護者の方へ:こんな症状が出たら早めにご来院ください」のような具体的で実用的な内容が保護者に刺さります。シーズン前に投稿カレンダーを組み、年間の感染症トレンドに合わせて事前準備することで、継続的な発信が可能になります。

時期おすすめコンテンツ
春(3〜5月)花粉症・アレルギー対策、4月からの保育園入園に向けた予防接種案内
夏(6〜8月)手足口病・ヘルパンギーナの症状と対処法、熱中症対策
秋(9〜11月)インフルエンザ予防接種案内、RSウイルス注意喚起
冬(12〜2月)インフルエンザ・ノロウイルス情報、乾燥対策・加湿器の使い方

「子育て・発達」に関する豆知識・Q&A

「夜泣きが続いているが受診すべきか」「離乳食を食べない、これは問題か」「発語が遅い気がする」——こうした育児の小さな疑問や不安は、保護者がSNSで頻繁に検索するキーワードです。医師が専門的な立場からこれらに答えるコンテンツは、保護者の信頼獲得につながり、「この先生に診てもらいたい」という受診動機を生み出します。

Q&A形式の投稿は特に保存率が高く、フォロワーの増加につながりやすい傾向があります。「よくある質問トップ5」「発熱時の正しい対処法」など、シリーズ化することで継続的にフォローしてくれる読者を育てることができます。

「院内紹介・スタッフ紹介」——安心感・信頼を醸成するコンテンツ

子どもが初めての病院で泣いてしまうのは自然なことですが、保護者は「子どもが怖がらないか」「先生はやさしいか」と心配しながら受診先を選んでいます。院内の雰囲気や先生・スタッフの表情を伝えるコンテンツは、こうした不安を解消する上で非常に有効です。

具体的には、待合室の写真(おもちゃ・絵本の設置状況)、診察室の雰囲気、スタッフの紹介、季節のデコレーション(クリスマス・ひな祭りなど)などが挙げられます。「うちのクリニックはこんな雰囲気ですよ」という発信は、来院前の心理的ハードルを下げる効果があります。

「診療案内・休診情報」——実用性の高い運用投稿

休診日・診療時間変更・臨時休診などの実務情報も、SNSで発信する重要なコンテンツです。保護者が「今日診てもらえるか」「この時間帯は空いているか」といった実用的な情報をSNSで探すことは少なくありません。Xの場合は短文で速報性を重視し、Instagramの場合はストーリーズ機能を使って24時間で消える臨時投稿として発信するのが効果的です。実用情報の発信はフォロー継続の理由になり、アカウントの生活インフラ化につながります。

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5. 小児科SNS運用の実践フロー——投稿頻度・構成・文体のルール

週単位の投稿スケジュールの組み立て方

継続的なSNS発信を実現するためには、「その日に考えて投稿する」のではなく、週単位・月単位でスケジュールを設計することが欠かせません。担当スタッフの業務負担を考慮しつつ、以下のような週間スケジュールをベースにアレンジしてみてください。

曜日投稿テーマ(例)プラットフォーム
月曜日今週の診療スケジュール・お知らせX・LINE
水曜日子育てQ&A・医療豆知識Instagram
金曜日季節の感染症情報・予防接種案内Instagram・X
随時臨時休診・緊急案内X・LINE・Instagram(ストーリーズ)

投稿頻度は週2〜3回を目安にするのが現実的です。毎日投稿は理想ですが、クオリティが低下したり更新が止まったりするくらいなら、週2〜3回を確実に継続する方が長期的な効果は高くなります。

保護者に刺さる文体・トーン・表現のコツ

小児科のSNS投稿では、専門用語を避け、子育て中の保護者が日常会話で使うような親しみやすい言葉を選ぶことが重要です。「発熱」より「熱が出た」、「嘔吐」より「吐いてしまった」など、ひらがな・やさしい言葉を積極的に使いましょう。

また、上から目線のアドバイスより「一緒に考える」スタンスが保護者に好意的に受け取られます。「お困りの保護者の方、ぜひ一度ご相談ください」「不安なときはいつでもお気軽にご来院ください」といった言葉添えが、来院への心理的ハードルを下げます。

💡 重要ポイント
投稿文章は「スマホの画面で3秒で伝わるか」を基準に書きましょう。最初の1〜2行で読者の悩みに触れ、その後に解決策・情報・行動案内の順で構成するのが効果的です。

画像・デザインのクオリティを上げる低コストな方法

CanvaやAdobe Expressなどの無料・低コストのデザインツールを活用することで、スタッフがデザイン経験なくてもプロレベルの画像投稿が作成できます。テンプレートを複数用意し、色・フォントを院のブランドカラーに統一することで、アカウント全体に一貫性が生まれ、認知度が高まります。

また、スマートフォンのカメラでも十分な画質が得られる時代です。自然光の入る窓際・清潔感のある背景・笑顔のスタッフという3点を意識するだけで、温かみのある院内写真を撮影できます。

ハッシュタグ・地域タグの効果的な活用法

Instagramではハッシュタグと位置情報タグを活用することで、フォロワー外への露出機会が増えます。地域名を含むハッシュタグ(例:#〇〇市子育て、#〇〇区ママ、#〇〇市小児科)は、近隣の保護者にリーチするために非常に有効です。

ハッシュタグは3〜10個程度を目安に、投稿内容と関連性の高いものを選びましょう。多すぎると投稿の見た目が雑然とするため、本文ではなくコメント欄に追記する方法もおすすめです。位置情報タグ(クリニック名・最寄り駅名など)を設定することで、地図検索からの流入も期待できます。

SNS投稿と連動したコンテンツマーケティングの全体設計については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
小児科のコンテンツマーケティング完全ガイド|保護者に選ばれるクリニックをつくるWeb集患戦略

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6. 小児科SNS運用で避けるべきリスクと注意点

医療広告ガイドラインの基本——SNSにも適用されるルール

厚生労働省の「医療広告ガイドライン」はSNSにも適用されます。SNSはホームページと同様に「広告」と見なされるため、患者の体験談を医療機関が依頼・掲載・引用した広告表現、効果の保証や治療の確約、他院との比較広告、「日本一」「必ず治る」などの誇大表現は厳禁です。なお、患者が自発的にSNSに投稿した体験談はガイドライン対象外ですが、医療機関がそれを引用返信した時点で違反とみなされるため注意が必要です。

医師が医療情報を発信すること自体は問題ありませんが、「この投稿は広告にあたるか」という視点を常に持ちながらコンテンツを作成することが重要です。「一般的な医療知識の啓発情報」として発信するように心がけ、特定の治療法・薬剤・サービスへの誘導にならないよう注意しましょう。

⚠️ 注意事項
患者の症例・治療結果をSNSで紹介することは、たとえ患者本人の同意があっても医療広告ガイドラインに抵触する可能性があります。「この治療で治りました」「当院で手術して完治しました」といった表現は使用しないでください。

患者情報・個人情報の取り扱いと炎上防止策

最もリスクが高いのが、患者・お子さまの個人情報の漏洩です。院内の写真を投稿する際は、待合室にいる患者やお子さまの顔が映り込んでいないか必ず確認してください。インフルエンザの流行状況を投稿する際も、「本日〇名の患者が来院」という具体的な数字は個人特定につながる可能性があるため注意が必要です。

また、スタッフ個人のSNSからの情報漏洩にも注意が必要です。「今日は大変な患者さんがいた」「小さい子が泣いていた」といった何気ない投稿が、院への不信感や炎上につながるケースがあります。院内でSNSポリシーを明文化し、スタッフに周知することが重要です。

スタッフ投稿・外部委託時のリスク管理

SNS運用をスタッフや外部業者に委託する際は、投稿内容の確認・承認フローを設けることが欠かせません。特に医療に関する情報は正確性が求められるため、最終的な投稿承認は医師または管理職が担うことをおすすめします。

外部のSNS代行業者に依頼する場合は、医療広告ガイドラインへの理解度を必ず確認し、契約書に「医療法・医療広告ガイドラインに準拠した投稿を行うこと」と明記することが重要です。業者側が医療業界特有のルールを理解していない場合、意図せず違反コンテンツが生成されるリスクがあります。

リスク原因対策
ガイドライン違反誇大表現・体験談の掲載投稿前に医師が内容を確認する承認フローを設ける
個人情報漏洩院内写真への患者の映り込み投稿前に必ず画像チェックを実施、顔出しNGを徹底
炎上・誤情報拡散不正確な医療情報の発信医師監修の上で投稿、引用元を明記する
スタッフの私的投稿個人SNSによる内部情報漏洩SNSポリシーを文書化し全スタッフへ周知・署名

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7. フォロワーを患者来院につなげる導線設計

プロフィール欄・リンクの最適化でホームページへ誘導する

SNSのプロフィール欄は、初見のフォロワーが「このクリニックはどこにあるの?」「診療時間は?」「予約はどうするの?」という疑問を解決するための重要な場所です。住所・最寄り駅・電話番号・診療時間・予約方法へのリンクを明記し、一目で必要な情報が分かるように整備しましょう。

Instagramの場合、プロフィールのリンク欄にはリンクツリー(複数のリンクをまとめるサービス)を活用することで、ホームページ・WEB予約・LINE登録・感染症情報ページなど複数の行動先を一括で提示できます。プロフィール欄の整備だけで、フォロワーの来院率が大きく変わることがあります。

WEB予約・LINE予約との連携で「来院ハードル」を下げる

SNSで院の魅力を伝えても、「予約の仕方が分からない」「電話しなければならない」という手間があると来院に至らないケースがあります。WEB予約システムやLINE予約との連携によって、SNSから直接予約できる導線を設計することが、来院率向上の鍵となります。

特に、深夜や休日に「明日子どもを連れて行こう」と決意した保護者が、その場でLINEから予約まで完結できる仕組みは非常に強力です。SNSのストーリーズやリールに「WEB予約はこちら」のリンクステッカーを設置するだけでも、来院促進の効果が期待できます。

💡 重要ポイント
SNS→プロフィールリンク→WEB予約という3ステップの導線をスマートフォンで実際に操作してみましょう。どこかで詰まりを感じるなら、そこが離脱ポイントです。定期的にユーザー目線で動線を検証することが重要です。

SNSからの流入を計測するアナリティクスの見方

SNS運用の効果を正しく評価するためには、数値データを定期的に確認することが不可欠です。Instagramインサイト・Xアナリティクス・LINE公式アカウントの統計機能では、リーチ数・プロフィールアクセス数・リンククリック数・フォロワー増減などを無料で確認できます。

月1回程度のペースでデータを確認し、「反応が高かった投稿のテーマ・フォーマット」を把握することで、次月の投稿改善につなげましょう。数値だけでなく、「どの投稿が保存された」「どの投稿がシェアされた」という質的なデータも、コンテンツ戦略の改善に役立ちます。

SNSからホームページへの導線設計や予約につなげるサイト構築については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
小児科のホームページ集客を成功させる方法|SEO・MEO・コンテンツ設計まで徹底解説

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8. 小児科SNS運用を継続するための仕組みづくり

院内スタッフで回せる運用体制の作り方

SNS運用が「三日坊主」で終わってしまう最大の原因は、担当者が明確でないことです。「SNS担当者」を1名以上指定し、週次の投稿作業を業務スケジュールに組み込むことが継続の第一歩です。担当者が休暇・退職した際のバックアップ担当も必ず決めておきましょう。

また、医師がすべての投稿を作成する必要はありません。院内スタッフ(受付・看護師・コーディネーター)が投稿の草案を作成し、医師が医療内容を確認・承認するという役割分担が現実的です。1人に負担が集中しない仕組みをつくることで、長期的な継続が可能になります。

コンテンツのストック・テンプレート化で負担を減らす

毎回ゼロから投稿を考えると担当者の負担が増大し、継続が難しくなります。「季節の感染症情報」「予防接種案内」「子育てQ&A」などカテゴリー別のテンプレートを事前に複数用意し、データを入れ替えるだけで投稿が完成する仕組みをつくりましょう。

Canvaなどのデザインツールでテンプレートを作成・保存しておけば、スタッフが自由に文字・写真を差し替えてブランドイメージを統一した投稿を作成できます。月単位でコンテンツカレンダーを作成し、「この週はこのテーマ」と事前に決めておくことで、ネタ切れを防ぐことができます。

外部委託(SNS代行)を検討する目安とポイント

院内リソースが限られている場合や、より専門的な運用を目指す場合は、SNS代行サービスの活用も有効な選択肢です。外部委託を検討するタイミングの目安として、①週2回以上の更新が継続できていない、②フォロワーが3ヶ月以上伸び悩んでいる、③担当スタッフの負担が大きく本業に支障が出ている、の3つが挙げられます。

外部委託先を選ぶ際は、医療機関・クリニックの運用実績があるか、医療広告ガイドラインへの知識があるか、投稿前の確認フローが整っているかを必ず確認してください。

委託範囲概要費用感
投稿代行のみ月4〜12本の投稿作成・投稿。方針設定は自院で行う月3〜5万円
戦略設計+投稿代行SNS戦略・コンテンツ計画から投稿まで一貫対応月5〜10万円
フルサポート戦略・投稿・分析・改善提案をすべて委託月10万円以上

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9. まとめ

本記事では、小児科のSNS運用を成功させるための基本設計から実践フロー、リスク管理、来院導線の設計、継続の仕組みづくりまでを網羅的に解説しました。

子育て世代の情報収集がSNS中心へと移行しつつある現在、小児科のSNS発信は「あれば良い」ではなく「必要不可欠」なマーケティング手段となっています。まずはInstagramまたはLINE公式アカウントの1つに絞り、週2〜3回の継続発信から始めることをおすすめします。

「感染症情報・予防接種案内・子育てQ&A・院内紹介」という4つの柱を軸にコンテンツを設計し、医療広告ガイドラインを遵守しながら保護者目線の親しみやすい発信を続けることで、地域の子育て世代に「かかりつけ医として選ばれるクリニック」を実現できます。

SNS運用の戦略設計や継続的な運用体制の構築についてお悩みの際は、医療機関専門のマーケティング担当者にぜひご相談ください。貴院の現状と目標に合った最適な発信戦略をご提案します。

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SNS運用を含めた小児科の集患マーケティング全体戦略については以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
小児科マーケティングの完全ガイド|かかりつけ医に選ばれるWeb集客・地域戦略と実践ポイント

執筆者

弁護士。京都大学経済学部卒業、京都大学経営管理大学院修了(MBA)
旧司法試験合格、最高裁判所司法研修所を経て弁護士登録(日本弁護士連合会・東京弁護士会)。独立行政法人中小企業基盤整備機構では国際化支援アドバイザーとして活動。
㈱Camphor Tree において、医療分野・税理士など専門サービス業における、マーケティング・ブランディング・HP/LP 制作・SEO・コンテンツ設計など、集客から売上につながる戦略設計・実行支援を行う。

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